アメリカ大陸横断女ひとりアムトラック鉄道の旅

編集後記

2011/09/17記
「鉄道の旅といえばヨーロッパ」と思い込んでいた私に、アムトラックは衝撃だった。
噂できいていたイメージとは大違いで時間通り運行していたし、ヨーロッパ鉄道よりも広くてきれいで快適。そして、48時間という長い移動時間はより旅らしさを感じられる要素となった。たくさんの国が隣り合っているヨーロッパでは、途中途中に気になるポイントがありスルーなどできずに下車してしまうため、ここまでダイナミックな列車での移動をすることはまずない。
退屈かと思われたアムトラックでの時間は、学生君たちとの出会いによって楽しい時間に変わった。旅の話をしたり、トランプ大会をしたり、食事をしたり。それに、時間をもてあますことで食堂車を利用してみようと思い立ったし、列車の最後尾まで行ってみたり、ラウンジカーでくつろいだり、ゆっくりとした時間を堪能することができたのだ。
なんという人生の贅沢だろう。

数あるアムトラックの路線から、南部へ向かうサンセットリミテッド号を選んだのも結果的には大成功だった。ニューオーリンズの町は想像以上にすばらしかったし、フロリダは「どこか暖かいところへ行きたい」という当初の私の希望を十分満たしてくれた。
12月のマイアミは夏のような日差しが照りつけていた。
「大陸横断」は最初から考えていた目的ではなく、興味の赴くままに旅を組み立てたら結果的にそうなったのだけど、意外なことに旅が終わってからのほうが大陸横断の事実が印象として大きかったことに気がつく。

あわただしい旅であった事は確かだ。
もっと時間があればニューオーリンズで2〜3日は滞在したかったし、その前にアムトラックが停車したエルパソにも寄って見たかったし、オーバーシーズハイウェイでは先端のキーウェストまで行って滞在したかったし、叶うことならマイアミから客船に乗って船旅もしてみたかった。
とても8日間では無理だ。
しかし日本で会社員をしながらこれ以上の長い休みを取ることは難しい。
でも人生はまだ長い。またいつでも行く機会はある。
「あそこに行ってみたい」という思いをもっていられるのもまた幸せなことである。
さぁ、次の旅へ!






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